試乗インプレッション

試乗させていただいた車両はハンドルをバータイプに換装、クリアレンズを装着した旧型アナログメーター仕様のカスタマイズド車です。

始動時の操作方法はフュージョンと同一。ケイヒン製のキャブレターの採用で始動性は良好。アクセルを捻るとフュージョンより若干ピリピリした振動感と供に走り出しました。おそらくブッシュ類のゴムの素材が適切ではないのでしょう。加速性能自体はフュージョンと比べて遜色ないものだと思われます。
フュージョンのものとは微妙に異なる形状のシートは、表皮がアパレル用のレザーのようなもので、バイクのシートとしては頼りない感じが否めません。また、ウレタンのコシも不足し、ライダーの体重を際限なく受け入れてしまうヘタリ感があります。

カウルの樹脂はペキペキした質感で、わずかなストレスでパキッと割れてしまいそうな印象です。チリもところどころ大きくずれています。コピー製品と言うことを踏まえるとよくできている感じもしますが、走行中は方々からビビリやキシミ音が発生し、不安を煽ります。

操縦性は非常にナーバスで、一歩間違えると、あらぬ方向へ転びそうになります。サスペンションはショックが抜けきったような感触があり、ギャップを拾うとオツリが何度も返ってきます。タイヤのグリップ感も不足し、大変危険です。この足回りで安全に運転をするのは困難でしょう。せめてタイヤとブレーキパッドだけでも一流メーカー品に交換するべきです。

総括すると、フュージョンと比べ、CF250は運転するには非常に神経を使うフュージョンとは全く別のスクーターです。乗りづらいスクーターをねじ伏せるのはある意味面白そうですが・・。結局は、形をコピーできても残念ながら乗り味をコピーするには至らなかったのでしょう。

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