ステレオ(オーディオ)の搭載

■はじめに
バイクへのステレオの搭載は意外と手軽です。自動車用のユニットがほとんどそのまま使用できます。基本的な考え方としては、ヘッドユニット(プレーヤー)に電気を与えて、スピーカーと接続すること。ただそれだけです。そこで、今回はステレオ塔載の工程を、順を追って解説していきます。「電気系は苦手」と思っている方も、搭載が完了する頃には、きっと楽しく配線に触れるようになるはずです。まとまった時間ができたら、素材をそろえて挑戦されてみてはいかがでしょうか。快適性が自慢のフュージョンですが、ステレオを装備するだけでさらに磨きがかかります。

■構成
「初めての方でも気軽に楽しめるセット」というコンセプトでインストールしました。構成は、ヘッドユニット内臓アンプで、ハンドル両側に設置した10cm径のスピーカーを鳴らすシンプルなものです。操作に関しては、SONYのロータリーコマンダー(有線リモコン)が接続できるヘッドユニットをトランクに設置して、乗車時に手が届く位置にロータリーコマンダーを取り付ける方法をとりました。定番の方法ですが、有線タイプのリモコンのため、これといった加工無しでもトランク内のヘッドユニットを操作できます。


高級なユニットや部材は一切使用していませんが、外部アンプやサブウーファーなどへの発展も可能です。使い慣れて物足りなくなった場合にも対応できます。また、単純な構成のため、初めてインストールに挑戦する場合でも、リモコンを含めて手軽に作業できるというメリットもあります。

今回は自動車用のユニットだけを使用しましたが、ウォークマンなどのポータブルプレーヤーを併用する方法も有ります。しかし、このような家庭用のプレーヤーは、熱や振動に弱い傾向にあり、スクーターという苛酷な環境では耐久性や安定性に不安が残ります。ポータブル機を併用する必要がある場合は、何らかの対策が必要です。

作業の解説で扱う配線の色は、機種別の取り扱い説明書を優先してください。ただし、ほぼ全てのステレオメーカーのヘッドユニット(自動車メーカー純正品を除く)に共通していますので、ほとんどの場合そのまま参考にしていただけると思います。

■作業編へ進む■
■使用するユニットと部材


1.ヘッドユニット SONY製、有線リモートコマンダー対応機
2.スピーカー 10cm径、インピーダンス4Ω(防水が不安な場合はマリン用)
3.リモートコマンダー RM-X4S
4.ステレオヘッドホン用延長コード 1.0m程度 (リモコンの延長コードとして)
5.OFCコード (スピーカーケーブル)1.25sq×6m
6.配線コード 2.0sq×4m 赤、黒、黄
7.分岐タップ
8.ヒューズホルダー30A用
9.平型ヒューズ 10A
10.スピーカー端子セット(スピーカーの機種によりサイズが異なります)
11.ギボシ端子セット
12.丸型端子セット 2.0sq 6φ
13.コルゲートチューブ
14.カーラジオ用アンテナ(ラジオを使用する場合)

※「4.ステレオヘッドホン用延長コード」以外は。カー用品店で揃います。
■作業編へ進む■

Copyright (C) Fusion Style All Rights Reserved.