キャブレターインシュレーターの交換

フュージョンの弱点のひとつに、キャブレターとエンジンとをつなぐゴム管 「キャブレターインシュレーター」の亀裂が発生しやすいことが挙げられます。これは、シリンダーヘッドからオーバーハングしたキャブレターと吸気チャンバーの荷重を、インシュレーター一つでほとんど支えているという構造的要因に、熱や振動などといった動的要因が絡んで発生する劣化です。亀裂が進行すると、二次空気吸入などによりエンジンの不調に発展する可能性があります。

SE-TとR型の途中以降には、対策としてキャブレターとシリンダーヘッドを連結するサポートが取り付けられています。ところが、それ以前の未対策モデルでは、ある程度の距離を走行すると、インシュレーターが劣化して亀裂が発生します。
インシュレーターの亀裂は、でき始めるとすぐに進行します。ヒビが見え始めた段階が交換するタイミングでしょう。

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■使用部品
インシユレーターCOMP. キヤブレター
CN250G〜P

16210-KM1-000

\1,650
('07年4月現在)


CN250R、SE-R、SE-T

16210-KM1-010

\1,450
('99年9月現在)
CN250R、SE-T、3〜6

16210-KS4-840

\1,580
('05年1月現在)
Oリング 31.5×2.0
CN250G〜6 (全機種)

91304-KM1-003

¥105 ('07年4月現在)



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■劣化状態
新品との比較。使用済みのものには横方向に約15mmの亀裂が入っています。

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■メモ
・インシュレーターの取り付け位置
シリンダーヘッドとキャブレターの間にあるゴム管がインシュレーターです。

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■後日談(Oct.6 2007)
このコンテンツを製作してから5年、約32,000kmを走りました。当時新品だったインシュレーターには、すでに複数の亀裂が発生しています。最大で幅約20mm、深さ約5mmほどあります。あとすこし気付くのが遅ければ、亀裂が貫通していたと思います。普段あまり目立たない部品として油断した結果です。

そこで、新しいモデル用のキャブレターサポートの取り付作業を、I、II型の未対策車を今でも大事に乗られている方に、ぜひ参考にしていただきたくコンテンツとして編集いたしました。巷で目にするフュージョンは既に、CN250-3以降の再販III型が主力となった印象はありますが、今後もフュージョンの耐久性を実証すべく乗り続けたいと思います。

キャブレターサポートの取り付け

   

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