Frequently Asked Questions

よくお寄せいただく質問と回答

メーカーが発行する取扱説明書は、ホンダのウェブサイトで閲覧できます
まだ読んでいない方は、一度は説明書に目を通しましょう。なにか新しい発見があるかもしれません。

リンク;取り扱い説明書(PDF文書)

■運転編■


Q 最高速は?
A 136km/hを記録した例も有りますが、最高速は通常120km/h前後です。操縦安定性から、安全かつ快適なのはおおむね95km/h以下だと思われます。道路では制限速度を守って安全に運転しましょう。スピードメーターの表示は、130km/h(81mph)が上限です。

Q ハンドリングは?
A 個人差は有りますが、カーブの内側へ必要以上に切れ込んだり、フロントがフワフワと浮くなどのクセを感じる場合もあるようです。好みの問題もありますが、ライダー自身の慣れが解決してくれる範囲といえます。無理をしなければ十分よく走ります。

Q

横風には弱い?

A 投影面積が大きいため、風には弱いです。トンネルの出口、橋の上、市街地の交差点など、横風の影響を受けやすい場所や吹きさらしの場所を通過する時は特に注意しましょう。

Q 燃費はどのくらい?
A 大体20〜30km/Lの間で推移するようです。使用環境や車両の個体差など、諸条件により変わります。

Q 車幅がありそうだけど渋滞の時は?
A 狭い隙間を縫うような走り方は難しいと思われます。ただし、純正サイドミラーがついていれば、車幅の目安になるため、通れないところに進入してしまうことは避けられるでしょう。また車幅の実寸法は、見た目の印象ほど広くはありません。あくまで数値上の話ですが、フュージョンと一般的なスポーツバイクとでは大差ないのです。

ただし、リア側面は大きく張り出しているので、驚くほどぶつけやすいです。いつも周りの空間に余裕を取り、車幅を意識した運転しましょう。また、狭いところを通るときは勘に頼らず、足元や両サイド(特に後)を実際に目で見て確認しましょう。


 参考:全幅の比較
車種 全幅(mm)
CB400SF 725
フュージョン 745
例えばCB400SFとの差は、わずか+20mmにとどまります。

Q パーキングブレーキの使い方は?
A ・ロック:  1.ブレーキペダルを床までいっぱいに踏み込みます。
        2.ブレーキロックレバーをいっぱいに引きます。

・リリース: 1.レバーの中心にあるボタンを押しながらレバーを押し戻します。
         2.ぺダルを「カチ」と音がするまで踏み込みます。

※注意: 使いすぎるとブレーキシューやワイヤーが多少傷みます。
       四輪用の輪留めを代用するのもいいと思います。

Q 新車の慣らし運転とは?
A 新車からある距離まで、あるルールにのっとった運転をすることです。

これは、エンジン、トランスミッション、サスペンションなどを機械を構成する部品同士を馴染ませて、本来の性能を発揮させ、いい状態を保つために行うものです。例えば 「新車から1,000kmまで、"急"のつく操作を避けて運転をすること」 も慣らし運転の一例といえます。

これといって決まりきった方法がないともいえるので、慣らし運転はユーザー自身が満足できる方法を取るのがベストなのかもしれません。バイク屋さんに聞いてみたり、納車を待つ間に研究するのも楽しいと思います。

フュージョンの取扱説明書(59頁)では、500kmの慣らし運転が推奨されています。

Q フュージョンの寿命は?何年、何キロまで乗れるか。
A 特に決まった寿命はありません。目安だけでも示せられればいいのですが、結局のところ寿命はユーザー自身が決めるものといえます。機械は壊れても、修理をしたり部品を交換すればいつまでも使えるからです。一般的には、機械的な寿命よりも他の要素で決まることが多いようです。乗り物全般にいえることですが、整備や修理をするより買い替える方が得になったり、故障が頻発して運用に支障が出るようになった時が寿命となるようです。

事故にでもあわなければ、その時期がいつ訪れるかは、日頃どのような使い方や手入れをしているかによります。丁寧な運転や手厚い整備で、寿命を遅らせることができるのです。基本的にフュージョンは耐久性に定評があります。なかには、100,000kmを超えてもなお調子よく走らせているベテランもいらっしゃいます。車に著しい負担が掛かる運転や改造をせず、必要なメンテナンスを欠かさず行うことで、フュージョンの寿命は想像よりもずっと長く伸ばすことができます。



■トラブル、メンテナンス編■

Q 走り出す時の振動が極端に大きく、ノッキングのような振動がある。(20km/h以上になると収まる)
A 発進する時の振動が極端に大きく、ガツガツした衝撃が車両全体に伝わるのは、多くの場合クラッチの異常です。その原因は大きくふたつに分けられます。ひとつは消耗や劣化によるもので、もうひとつは一過性のものです。
  消耗や劣化によるもの
走行距離が伸びている車両はこちらです。クラッチダンパーラバーの劣化やクラッチシュー(クラッチウエイトセット)の磨耗などが考えられます。クラッチの点検をし、必要に応じてオーバーホールをしましょう。駆動系のオーバーホール

一過性のもの
走行距離の少ない車両や、クラッチのオーバーホール直後の車両はこちらです。特に問題がなければ、そのまま使用を続けることで症状が緩和されます。また、普通に使用しているうちに、時々この症状が出ることがあります。故障でなければ、ライダーが我慢しているうちに自然に直ります。

ミラーやハンドルなどが震えるなどといった多少の振動は、構造上の特性です。また、クラッチをオーバーホールした直後は、馴染むまで振動が大きいこともあります。

Q エンジンオイルを交換したのに、オイルインジケーターが緑へ戻らない。
A これは手動でリセットするインジケーターです。メーターとハンドルの間にある、ゴムのスリットにキーを差し込むことで緑に戻ります。距離計と連動して赤へ変わる仕組みです。センサーでオイルの状態が検知されるなどの仕掛けではありません。取扱説明書(23項)参照。

Q セルモーターが動かない。
A 原因→対策例
・バッテリー上がり → バッテリーの充電もしくは交換。
・セルモーター不良 → モーター交換もしくは、モーターをハンマーなどで叩く
・スターターリレー不良 → スターターリレー交換
・ハーネス断線/スイッチ不良 → ハーネス交換/スイッチ交換。
・ヒューズ切れ → 配線を点検してヒューズ交換
・キルスイッチがOFF → ONにする。

この中で最も多く見られるトラブルが、バッテリー上がりです。
ひどい場合はスターターリレーすら動かない("カチ"ともいわない)ことがあります。

次に多いのがセルモーター自体の不良です。ハンマーなどでモーターを軽く叩くと、一時的に持ち直すことがあります。
スターターモーターのオーバーホール
.
Q フロントブレーキから、ブレーキをかけていない時にも音が出る(鳴く)。
A 低速時における鳴きは多くの場合、故障ではありません。一方で、極端に大きな鳴きが出たり、常にブレーキが効いているような感触がある場合は、キャリパーに問題がある可能性があります。(ディスクローターのゆがみ、キャリパのピストンやスライドピンの固着、オイルシールのヘタり等)

Q 走行中にアクセルを戻すとマフラーから爆発する音が(アフターファイアー)が出る。
A マフラー交換や排気漏れなどにより、吸排気のバランスが崩れた場合がほとんどです。キャブとエンジンを繋ぐゴム管(キャブレター・インシュレーター)の亀裂など、給排気系のトラブルも考えられます。
・メモ
よく混同されがちな "バックファイアー" とは、吸気側へ吹き返した燃料が爆発することをいいます。マフラーから火が出たり爆発する音が出る現象は "アフターファイアー" といいます。

Q リアブレーキを調整したら、エンジンが掛からない。
A ブレーキワイヤーの張りすぎで、ブレーキペダルを奥まで踏み込めなくなっています。少し緩めると始動しやすくなります。

Q メインスイッチをONの位置に回しても、全く反応が無い。
A メインヒューズを確認します。バッテリー+端子直下にある、赤いカプラーを外すと確認できます。切れたヒューズを交換しても繰り返し切れる場合は、漏電やショート、電装品を追加し過ぎている可能性があります。まずはヒューズが切れた原因を解消しましょう。

Q 一部の電装品が動かなくなった。(警笛が鳴らない、ランプが点かない等)
A サブヒューズを確認します。サブヒューズボックスは、グローブボックス内です。切れたヒューズを交換しても繰り返し切れる場合は、漏電やショート、電装品を追加し過ぎている可能性があります。まずはヒューズが切れた原因を解消しましょう。

Q メインスイッチを切るたびに時計とトリップがリセットされる。
A メーターのバックアップ用の赤色線が断線、もしくはACC/TRIP用のヒューズが切れている可能性があります。ヒューズの場所はグローブボックス内にあるサブヒューズボックス内です。切れたヒューズを交換しても繰り返し切れる場合は、漏電やショート、電装品を追加し過ぎている可能性があります。まずはヒューズが切れた原因を解消しましょう。

Q ランプ類が点かなくなった。
A 電球が寿命で切れた場合がほとんどです。「ブレーキは点くのにテールだけ点かない」、「ターンシグナルは点くのにパーキングが点かない」、「ハイビームは点くのにロービームが点かない」などの場合も同様です。電球以外では、ヒューズ切れやハーネスの断線の可能性もあります。切れたヒューズを交換しても繰り返し切れる場合は、漏電やショート、電装品を追加し過ぎている可能性があります。まずはヒューズが切れた原因を解消しましょう。

Q III型の純正アラームが作動しなくなった。
A ヒューズ切れなどの他、一時的なダウンの可能性があります。アラーム本体のカプラーを全て抜き、数分〜数十分間放置します。その後再びカプラーを繋ぐと、回復する可能性があります。(防犯装置としての性質上、より詳しい解説は控えさせていただきます。)

Q 燃料計の目盛りや点滅を目安に給油しても、意外と燃料が入らない。
A 燃料計の精度の関係です。多くの場合、故障ではありません。

Q 水温計はの目盛りは通常どれくらいか。
A 一般道の通常走行時で2〜4目盛り前後、渋滞時や高速走行で4〜6目盛り以下であればOKです。橙や赤の目盛りまで上がることは、ほとんどありません。水温が上がりすぎる場合は、冷却水やラジエターキャップの劣化も考えられますが、冷却系のトラブルの可能性もあるので、慎重な対応が必要です。すぐにサービスに出しましょう。

Q 劣化して白っぽくなったインナーカウルを綺麗にしたい。
A 軽度であればクレポリメイトやオートグリム・バンパーケアなどで黒さが甦ります。これらの効果が出ないほど劣化している場合は、パネルを交換するか塗装をしましょう。
※参考webページ。
・バンパーケア使用レポート  http://hecohiyoko.hp.infoseek.co.jp/bannpakea.htm
・インナーパネル塗装レポート http://page.freett.com/Lagoon/scooter/helix_5.html

Q 磨き傷がついたウインドスクリーンを綺麗にするには?
A 市販のウインドスクリーン用のケミカル剤を使用しましょう。傷が消えにくい場合は、極細目のコンパウンドで研磨します。花咲かG、プレクサスなども効果的です。

Q メーターのスクリーンが傷だらけになった。(ほぼ触れていないにもかかわらず)
A 見た目はキズに見えますが、年数が経ったフュージョンによく見られる劣化です。基本的にはメーターカバーの交換で対応します。スクリーンを耐水ペーパーで削り、コンパウンドで仕上げて修正できた例もあります。

以下、掲示板の投稿、過去ログ(2003年4月)より引用
 カッツン(1077) 投稿日時:2003/4/29(Tue)
耐水サンドペーパ400.800.それ以上くらいのもので傷を削って、ぴカールとチョウ細コンパウンド(あれば)で仕上げるとかなり良い感じです!注意点は、メータの直ぐ下にあるボタン類の文字など周囲はマスキングなどで傷つけないようにする。あとは、メータ部分の透明な板は2層構造というかクリアで塗ってあるのでこれをサンドペーパでマンベンなく落としておかないとムラになります

Q

傷がついたのでタッチアップしたい。

A 一部の純正色のタッチペンが、浜松第一塗装TANAXからリリースされています。色コードはグローブボックス内のラベルに記載されてあります(例;NH-295M)。同じ色がなければ、四輪用などから似た色を選びます。
http://www.bike-paint.com/honda.html
http://www.tanax.co.jp/products/chemical/touchup_honda.html

Q サービスマニュアルとは?どこで買えるの?
A 車両のメーカーが整備工場や販売店向けに発行する、車種別の整備要領書です。点検や整備、修理の要領が図解や写真と共に解説されいます。すなわち整備や点検のための解説書で、メンテナンスやカスタマイズにも大変役立ちます。DIY派なら、パーツリストと共に備えておきたい一冊です。オートバイ用品ショップやホンダのオートバイショップで注文できます。値段は普通の本より少し高いですが、それ以上の価値は有ります。

Q パーツリスト(パーツカタログ)とは?どこで買えるの?
A 車両のメーカーが整備工場や販売店向けに発行する、車種別の純正部品カタログです。ブロックごとに部品番号と部品名、価格がイラストと共に記されてあり、メンテナンスやカスタマイズに大変役立ちます。DIY派なら、サービスマニュアルと共に備えておきたい一冊です。オートバイ用品ショップやホンダのオートバイショップで注文できます。値段は普通の本より少し高いですが、それ以上の価値は有ります。

Q 純正部品が欲しい。
A オートバイ用品ショップやホンダのバイクショップで取り寄せられます。登録証などで車体番号をもとに、自分のフュージョンに合う部品を注文しましょう。あるいは、自己責任でパーツリストから選び出します。注文した純正部品は返品やキャンセルをできませんので、間違えないように注文しましょう。

Q スピードメーターが0を指したまま動かなくなった。同時にターンシグナルのキャンセルが利かなくなった。
A スピードメーターケーブルが切れている可能性があります。また、ターンシグナルのオートキャンセルは、ハンドルの切れ角と車速パルスでタイミングが決定されます。ケーブルが切れるなどして車速パルスが発生しなくなるとオートキャンセルが作動しなくなります。

Q ヘッドライト上の合わせ目に隙間がある。(チリが合わない)
A 隙間があまりにも大きい場合は、サブフレームの歪みや、カウルの組み合いが甘いことが考えられます。実際には、正確に組み上がった新車であってもヘッドライトの左上に5mmほど隙間が開きます。逆に言うと20年以上作り続けても、この程度で済んでいるのはすごいことです。このぐらいは大目に見ても良いと思います。

Q オイルエレメント(オイルフィルター)が売っていない。
A フュージョンにはオイルエレメントがありません。その代わりに、オイルストレーナーという金網が付いています。再使用できますので、オイル交換時にでも掃除しましょう。オイル交換

Q アイドリングを調整するには?
A センタースタンドを立てて、キャブレターの側面、アクセルワイヤーの横に有るスプリング付きのビスを回して調整します。時計回りで上がり、反時計回りで下がります。

Q 駆動系のオーバーホールは、何キロで何を?
A メインはドライブベルトとウエイトローラーです。また、走行距離やコンディションに応じてグリスアップしたり、その他の消耗品も交換します。ベルトは切れる前に交換しましょう。目安は20,000キロですが、個体ごとのコンディションによりますので、ご心配な方はサービスに相談してください。駆動系のオーバーホール

Q ○○の作業をしたいが、自分で、あるいは素人でもできるかわからない。(修理、交換、取り付け、調整など)
A 大切なバイクだからこそ、あらゆる作業をユーザー自身でこなすことで、いっそうの愛着をもてるはずです。そこで、ご自身で修理や整備などを行えるかを検討するには、ホンダが発行するサービスマニュアルはもちろんですが、幣サイトの記事もご活用いただければ幸いでございます。

そのうえで、環境や技量、ついやせる時間の限度を超えてしまいそうな場合は、失敗が許されない場合は、サービスに依頼するのが本来の選択です。その一方、楽しむために自分の責任でチャレンジする場合は、慎重に、かつ失敗を恐れずに作業しましょう。

足りない中から合わない工具を使って無理な作業をすると失敗します。必要な工具は必ずそろえましょう。高価な高級品は必要ありませんが、ぜひ安物ではなく質のいい工具を選んでください。作業者の技量も大事ですが、道具、設備、時間、環境も大切です。

Q マフラーを変えたら / リアの車高を下げたら、マフラー周辺のカウルやレンズが破損した。
A  1.破損の原因
これは、いくつかの要因が重なり合って発生する症状です。発端は様々ですが、マフラーがリア・サスペンションのストロークと動きを共にする構造が主な要因です。感覚としては、リアが10mm沈むと純正マフラーの後端は約20mmほど上へ移動するものと思っていただければいいと思います。(40mm車高が下がるとマフラー後端が約80mm上がるイメージです)。たとえ止まっている時は問題なさそうに見えても、走行中にほんの少しリアサスがストロークするだけで、マフラーは想像以上にカウルへ接近した状態になるのです。

 2.社外マフラーの実情
多くの社外マフラーはアンダーカウルとの接触を避けられないのが実情です。マフラーがアンダーカウルを突き破ってテールレンズやフェンダーまで破損するするケースもあります。問題なのは、「ローダウン対応」とうたわれている社外マフラーです。これらのなかに、標準車高ですら走行中にカウルやレンズが破損するマフラーも混在しています。アンダーカウルを壊さないためには、よく検証することが必要です。

 3.純正マフラーの場合
純正マフラーは、一般的な40mmダウンサスキット(リア)を組んで走行すると、アンダーカウルに干渉することがあります。カウルとマフラーの位置関係は、標準車高が前提で設計されています。車高を下げるorマフラーを換えるには、ある程度の割り切りが必要かもしれません。

 4.すぐにできる対策
・バネのプリロードを硬めに調整する。
・カウルなどの干渉する部分を切り取る。
・破損しがちな部品を定期的に新品に交換する。
・マフラーやサスキットを、問題がでにくいもの(ノーマルなど)に換える。

 5.アンダーカウルとの相性が実証されている社外マフラー
・PLOT スーパートラップ4インチアルミ ショートサイレンサー(絶版)
・PLOT スーパーサウンド TYPE-A(絶版)
・ウィルズウイン マディストマフラー
・M-TEC中京 Dai Dragマフラー
・ホットラップ クラシックシリーズ(ノーマル車高用とローダウン用アリ)


 6.ローダウン対応が謳われながらアンダーカウルが破損する可能性のある社外マフラー
・ウィルズウイン スーパートラップメガホンマフラー
・ウィルズウイン ボールドマフラー

 -NOTE-
ここでは 「一般的な30〜40mmダウンのサスペンションとの組合せ走行すると、明らかにアンダーカウルを破損する恐れがある社外マフラー」 という定義で製品を列挙しています。 一方、「ローダウン対応」 の定義は、各メーカー様によって異なるものと考えます。製品としての成立ちや 「ローダウン対応」 のアピールを否定するものではございません。



■カスタマイズ編■


Q 幅広のハンドルに交換するので、ワイヤーやブレーキホースを延長したい。
A ハリケーンが延長ホースとワイヤーを販売されています。
http://www.jin.ne.jp/hurrican/keburu050221.PDF

Q 四輪用の12V車用のホーンをつけたい。
A 取り付け場所の確保さえできれば可能です。リレーが必要な場合もあります。ホーン交換

Q 電装系のカスタマイズをしたい。配線の色は?
A ・電源系
赤;バッテリー直結
黒;メインキー連動(ACC)
黒/茶;メインキー連動(ACC)
茶/青;メインキー連動(ACC)
緑;アース

・灯火系
水;ターンシグナル右
橙;ターンシグナル左
水/白;パーキングランプ右
橙/白;パーキングランプ左
茶;テールランプ
黄/緑;ブレーキランプ
白;ロービーム
青;ハイビーム

・その他 電装品
薄緑;ホーン
車速パルス;茶/赤

これらは、メンテナンスカバー内の左側にある集合カプラー周辺に、ほとんど集合しています。またII型以前の車両には、赤、黒、緑の線がオプション用電源として用意されています。電気系の作業をする場合は安全を確保するために、必ずバッテリーの端子を外しましょう。

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例:メインキーをONにしたときだけ点灯する照明をつけたい場合。
  1.照明の+線 黒色の線(ACC)から分岐
  2.照明の−線 緑の線(アース)から分岐、もしくは車体の金属部分に接続
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Q サイドスタンドを出したままエンジンをかけたい。
A II型以降のフュージョンは、サイドスタンドを収納した状態で、ブレーキペダルをいっぱいに踏んでからエンジンをかける仕組みになっています。サイドスタンドの裏にある緑色の線と緑/白色の線を直結することで、サイドスタンドのままエンジンをかけられるように変更できます。これは、便利になる反面、大事な安全装置を解除することになります。変更後は十分注意して運用してください。

Q ヘッドライトスイッチのないフュージョンに、ヘッドライトスイッチをつけたい。
A デイトナから汎用のスイッチキットがリリースされています。スイッチを増設する必要の無いモトイージーも非常に便利です。これらは保安基準の定めるところにより、1998年4月以降に生産された車両には取り付けできません。

Q ステレオ(オーディオ)を積みたい。
A 自動車用のユニットを流用する方法が主流です。ポータブルオーディオ(ウォークマン、iPodなど)を併用する方法も便利ですが、ホコリ、熱、振動の激しい環境で使うことになりますので、耐久性と安定性を保つために何らかの対策が必要です。
カーステレオ塔載のページ


最低限必要なのもの。
 ・ヘッドユニット(プレーヤー)
 ・スピーカー(4Ω)
 ・電線(電源用、スピーカー用)
 ・端子類(ギボシ端子、配線コネクタなど)
など、カー用品店で揃います。

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システム構成例:
・ヘッドユニット:SONY製の有線式ロータリーコマンダー(リモコン)対応のものトランクに設置。
・コントローラー:SONYロータリーコマンダーをハンドル周辺に設置。
・スピーカー:直径10cm程度のものを、インナーカウルに穴を開けるなどして設置。
        防水スピーカーもバイク用品店に並んでいます。
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※DIY設置レポート
http://ryo-t21.hp.infoseek.co.jp/bike.htm

※スピーカー+アンプは、必要な部材がひとそろいになったキットも発売されています。
http://www.honda.co.jp/ACCESS/motorcycles/gathers_m/audio/fusion/index.html
http://www.tk-kijima.co.jp/newkiji304-811.htm

※取り付けサービスを提供してくれるショップもあります。
T's Style      http://www.ts-style.co.jp/
モトランド世田谷 http://www.j-bike.com/setagaya/
けいそくせいぎょ http://www5.ocn.ne.jp/~keisoku/
Hot Wired     http://hotwired.fc2web.com/frame.html

Q

カスタマイズ(カスタム)したいけど、何をしていいかわからない。

A

カスタマイズという言葉の通り、オーナーの個性を活かして自分だけの仕様をつくりあげることは、まぎれもなく素晴らしいことです。その点、この問題には正解が存在しえないといえます。

たとえば、「何かカスタマイズをしたいけど、何をしたいかわからない」というジレンマに直面した場合は、まずノーマル状態で嫌になるぐらいフュージョンに乗る、眺める、触れる。そのうえで、改良したい点や改善したい部分が出てきたら、カスタマイズを考え始めましょう。なにをどうしたいか、どういうフュージョンにしたいか見えきたときがカスタマイズの始めどきです。

これといった目的がないあいだは、無理してやみくもにカスタマイズする必要はありません。それはありのままのフュージョンが自分にピッタリという、実はフュージョン乗りにとって最も理想的な状態かもしれません。

カスタマイズは義務ではありません。フルノーマルのフュージョンは完成度が非常に高く、むやみにカスタマイズしたものより、ずっと素敵(かっこいい)です。カスタマイズのやりかたは人それぞれですので、自分のペースで楽しみましょう。


Q カスタマイズ(カスタム)したいけど、パーツはどこで買えるの?
A オートバイ用品店やカー用品店、オートバイショップなどがメインです。カー用品が必要な場合はカー用品店などで入手します。目当ての部品が売り場にない場合は、雑誌広告やカタログをもとに注文できます。近くにお店がない場合は、通信販売が有効です。販売元やメーカーが直接注文を受けてくれることもあります。

・実店舗
ドライバースタンド
ナップス
南海部品
ライコランド
ラフ&ロード
レーシングワールド
GT商会
など

・Webショップ
楽天オート
SEED DIRECT
Bike.ne.jp
など



■購入編■

Q

へリックスなど逆輸入車とフュージョンとの違いは?

A

へリックスは北米向けの輸出仕様車です。色のバリエーションやエンブレム、駆動系のセッティングや吸排気などの仕様が異なります。本質はフュージョンと同じです。他にも、欧州仕様のCN250やSpazioといったネーミングがあります。

北米仕様 JH2MF02*********
欧州、シンガポール仕様'95年以前 MF02-5******
欧州'96年以降 JH2MF02A********

JH2MF02の車体番号は、10桁目で年式がわかります。
G:'86 H:'87 N:'92 P:'93 R:'94 S:95 T:'96 V:'97 W:'98 X:'99 Y:'00 1:'01 2:'02 3:'03 4:'04 5:'05 6:'06 7:'07


Q

CF250という輸入スクーターとは?

A

フュージョン型の中国製輸入スクーターです。コピー製品ですので寸法や形状はフュージョンとほぼ同じです。車体番号に"MF02"が含まれない車輌です。"LCETDNP〜"などといった車体番号になっていることが多いようです。

値段は総じて安いものの、品質はフュージョンに及びません。代用フュージョンとして日常的に使用するのは難しいと思われますが、どんなリスクがあるか承知でき何が起こっても対処できるような知識と技量を持ったベテランの方でしたら、面白い遊び道具として楽しめるかもしれません。


Q フュージョンを買うのはどこのお店がいいの?良質な中古を買えるお店は?
A これにはちょっと正解がありません。数あるバイク屋さんの中から自分に合ったお店を見つけるには、実際に足を運んでみること。また、数ある中古車の中から納得できる個体を選び出すには、実際に何台も見比べることが大切です。

自分の目でじっくり何台も見ていけば、お店選びの基準や、価格的相場など、中古車選びの基準がご自身のなかに確立していくことでしょう。肌で感じることはとても大切で、WEBや雑誌などの情報からは見えなかったものが見えることもあります。不安な場合は、バイクに詳しい方に同行してもらいましょう。

実際に買うのはスッキリと納得してからでも決して遅くはありません。お店は交通の便も含めて検討されると、整備や修理に持ち込む際に大変便利です。

あまり良質とはいえない中古にあたる可能性が高いのは、ピカピカの中国製外装やメッキパーツ、大きなステンレスマフラーなどで飾り付けをした、走行距離のまあまあ少ない中古フュージョンを何台も、手頃な値段で並べているようなお店です。中古車を探しているときは目にとまると思いますが、こういうお店では特に慎重になってください。

Q 中古のフュージョンを買うときの注意する点は?
A 1.フュージョン特有のチェックポイント
・各部の異音の有無。オイル類、フルード類の漏れ。(エンジンや駆動系の状態)
・ボデーパネル同士の合せ部分(チリ)が、だいたい合っていること。(事故歴や転倒歴)
・ハンドルステムのガタ、ステムベアリングの状態。(修理に高くつきます)
・30km/h以上の手放しで、だいたい直進できること。(フレームボディ、フォークのゆがみ)
・エンジンマウントのガタ。センタースタンドを立てて後輪を左右に揺すって確認します。(ガタがあると危険です)
・ターンシグナルのプッシュキャンセルが効くこと。(修理に高くつきます)
・メーターの液晶に抜けがないこと。(修理に高くつきます)
・ダンロップなど、一流メーカーのタイヤを履いていること。(たとえ新品でも安物は危ないです)
・車体番号が"MF02" あるいは "JH2MF02" で始まること。(中国製を避けましょう)
・エンジン番号が"MF01E"で始まること。(中国製エンジンを避けましょう)
・新品外装には注意。

その他、基本的なチェックポイントは、一般的なモーターサイクルとほぼ同じですので、中古バイク情報誌の、目利きを特集した記事などを参考にしていただけると思います。

2.納車前
車両の状態によっては、納車整備と並行してドライブベルトやウエイトローラー、キャブレターインシュレータなどの消耗品も同時に交換してもらうと安心です。

3.外観や走行距離計(オドメーター)をあてにしない
最も大切なのは、外観の美しさやメーターの走行距離よりも、バイクとしての本質的な状態を見抜くことです。外観はいくらでも取り繕うことが可能で、距離計は誰の目も届かないところで人知れず戻されている可能性も大いにあります。外観や距離計は参考になっても、あてにはなりません。

4.新品外装と今風カスタム車に注意
近頃、中国製の新品外装やメッキパーツをあれこれ付けて、バーハンドルや大きなステンレスのマフラーなど、いかにも若い方に受けそうなパーツで飾り付けをした中古車がよく見られます。こうした個体は特に注意が必要です。元がどんなフュージョンだったのか。また、どのように使われてきたのかが察しにくいためです。こうした個体の中身が、とんでもないポンコツだったということも実際にあります。新品外装の今風カスタム車は、そのままではとてもお店に出せないような車両を、「安く仕上げて高く売る」ための手段でもあるのです。

5.車体番号を確認
最近は減ってきましたが、フュージョン型の中国製のスクーターを、「ヘリックス」や「逆輸入車」と偽って販売しようとする、悪質なショップや個人が稀に見られます。(ひどい場合「フュージョン」と銘打っていることさえあります。) こうした手口がある以上、騙されないために車体番号を確認しておきましょう。フレーム右足元のプレートに打刻されています。冒頭に記載したとおり、"MF02" あるいは "JH2MF021" で始まる車両が正規のフュージョンです。国内仕様は"MF02-" に続く二桁で、北米仕様は十桁目で、おおよその年式もわかります。型式情報のページもあわせてご覧下さいませ。型式情報

6.まとめ
・値段の安さだけで選ばないこと。安さには必ず理由があります
・外観の美しさに惑わされない。見た目だけなら後でどうにでもできます。
・カスタマイズ済みなど、付加価値はあくまで参考程度に。
・冷静さを忘れずに。特に実車を前にすると誰しも気分が上がり、判断力が鈍ることがあります。
・可能であれば試乗させてもらう。乗ってみてわかることもあります。


7.最後に
距離や見た目も大切ですが、それに踊らされない冷静さが中古車選びには大切だと思います。また、「これほど条件のいい個体は二度と出ない。早くしないと売れてしまう。」という古臭いセールストークに惑わされないことも大切です。他の項目と重複しますが、焦らずじっくり何台も見ることは大変意義のあることでしょう。

Q 賢く買うには?
A 本体価格も大切ですが、本体価格に諸費用を加えた「乗り出し価格」で比較することも重要です。本体価格を抑えた分、整備や登録にかかる手数料などを高く設定して相殺するお店もあります。本体価格が安いからといって、乗り出し価格も安いとは限りません。お店で遠慮なく見積もりを出していただいてから検討しましょう。

また、バイクは買ったら終わりではありませんが、売ったら終わりという残念なお店もあります。お店を選ぶことは、購入後も修理や整備などで付き合っていくホームドクターを選ぶことにもなります。また、残念なことに納車整備の料金だけ請求して、実際は何もしなかったり、売ったら売りっぱなしでアフターケアをまともに提供しないお店も本当にあります。

派手な広告を打っていなくても、Web上に情報が無くても、質のいいサービスを提供してくれるお店は必ずあります。いくつかのお店に足を運んでみて、ご自分なりの価値観ができてから、どういうお店で買うかを決めましょう。

Q ネットオークションや個人売買で買った車両の修理を受け付けてくれるバイクショップを探したい。
A バイク屋さんによっては、そのお店で販売した車両に対象を絞って、修理や整備などのサービスを行うことがあります。すなわちネットオークションや個人売買などのルートを流れた車両がバイクショップでサービスの対象から漏れるケースがあるのです。

例;レッドバロン・プライベート工場

背景には、ネットオークションの経由の粗悪な中古車が増えたこともあるようです。元々、知らない人同士の個人売買は売ったら売りっぱなしにしやすいという特質があります。その延長線上にあるネットオークションは、修理に甚大なコスト(時間、手間、費用)が掛かる、いわば手の施しようがない車両を処分し、現金化する手段として利用されることもあるようです。

こうした車両に対して、バイク屋さんが必要なサービスを行い、適正な料金を請求すると、大変高額になってしまうという実情と、せっかく安く買ったバイクにあまりお金を掛けたくないというユーザーの心理とが噛み合わないのかもしれません。このため、ネットオークションの素性がハッキリしない中古車には手を付けたくないという、バイク屋さんの本音もあるようです。

このように、時代の流れが生んだ傾向はバイク屋さんとしても不本意であり、逆に言えばユーザーの理解が必要な部分です。したがって、もし断られることがあっても悪く捉える必要はありません。快く受け入れてくれるお店は必ずありますから、まずは遠慮せずに相談してみましょう。意外な話ですが、入りにくい雰囲気のお店であっても、親切なメカニックやサービスマンがいたりします。

Q 中古と新車で迷っている。
A 予算的に選べる場合は、新車をおすすめします。

2007年1月現在、中古フュージョンの買い得感は非常に薄いといえます。2000年頃のブーム時から続く安定した人気により相場が大きく下がらない一方で、販売する側にも、相場を維持しようとしている様子が見て取れます。中古車の値ごろ感は全く無いといっても過言ではありません。

また、フュージョンは外観重視で評価される傾向があることも見逃せません。外観は中古車の程度を測るスケールのひとつですが、車体がカウルで完全にカバーされたフュージョンでは、買い手も売り手も、程度の評価が外観に偏りがちといえます。逆に言うと、悪い部分を隠すことができてしまうのが中古スクーターなのです。

バイクの本質的な状態を見抜ける場合、またはI型、II型などの特定の年式や仕様にこだわる場合、予算が限られている場合を除けば、新車をお勧めします。「安い」「キレイ」というだけの理由で中古を選ぶことは避けるのが懸命といえます。たとえば30万円で購入したとして、キズを直したりトラブルや消耗品の寿命が相次ぎ、いつのまにか20万円以上かかってしまったら―。結局は新車を選んでいた方が得だったということになります。どちらを取るかは人それぞれですが、イニシャルコストを抑えても、ランニングコストが予想以上にかかるのは、バイクに限らずよくあることです。

とかく忘れがちですが、20年もの前に最初に登場したフュージョンが、いまでも新車で乗れるということは、メーカーのご尽力とファンの支えがあってこそのことであり、通常は有りえないことです。たとえば、世界中探しても、いくらお金をんでも新車を手に入れることができない往年の名車が存在することにかんがみると、予算面に新車という選択肢が取れる場合は、中古と新車で迷うことはナンセンスかもしれません。


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